ステムガタの原因を調べます。

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左フォークはオイル漏れしていたので、左右ともオーバーホールします。
リテーナーとスナップリングは錆びていましたが、この位はよくあることです。

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内部も特に問題無し。シール交換だけで済みそうです。

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アクスルシャフト付近のオイル付着は、
フォークボトムのボルトの紙ガスケットからの漏れのようです。
純正新品のボルトとガスケットに交換します。

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内部パーツも特に問題無し。
リテーナーとスナップリングも新品交換します。

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インナーチューブは、サビでメッキがめくれたところをオイルストーンで落とし、
仕上げに2000番のペーパーでラッピングしておきます。

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ステムの方は、上のナットが1回転ほど増し締めできる状態でした。

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ベアリング自体には、目視で解る不具合は無いようです。

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アッパーベアリングのアウターレースも特に問題無し。
奥までしっかり圧入されています。

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ロアーベアリングのアウターレースは、
既にローラーの跡がくっきり付いていますが、
指で触って凹凸が解るほどではありません。
フレーム側の斜めのキズは、元のアウターレースを外す際に、
斜めのまま強引に打ち抜いた跡です。

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レースが奥まで入っているかシックネスゲージで確認したところ、
後ろ側半分に0.05ミリのゲージが入ってしまいます。
前方は密着しています。

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差し込んだ時に黒い線を引いてみましたが、
線より先が差し込まれた部分です。

奥まで圧入仕切れていなかったアウターレースが、
走行中の衝撃で少し入ったため大きなガタが出たようです。
現状は、アウターレースが傾いていることになります。
傾きの方向は、ステムシャフトに掛る荷重の方法と一致します。
このまま更に圧入して奥まで入れば良いですが、
キズの修正が甘くて、圧入時にめくれたバリを挟んでいるのかもしれません。
更に調査します。
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