シリンダーにフレックスホーンをかけます。
少しあるスカッフとサビの痕跡を滑らかにするためです。
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ボアの拡大は0.005ミリくらいなのでほとんど変化しません。
0.050が0.055になる程度です。
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ヘッドを分解していたら、一部バルブスプリングが上下逆に入っていました。
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エキゾースト側だけでもこの通り。
左から 正正逆逆逆逆逆正 の向きです。
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正しくはこう。不等ピッチのバネは密巻き側をヘッド側にします。
こうしないと、動弁限界が設計通りにならず下がってしまいます。
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バルブは曲がりも無く特に問題ありません。カーボンを落とせば大丈夫。
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入っていたステムシールは金属管タイプの他車流用品でした。
リップは特に傷んでいないのですが、
挿入が緩く軽く抜けてしまう状態だったので、
ガイドとの隙間からリークしていたのかもしれません。
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カムチェーントンネルには、チェーンの接触痕があります。
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端の方には何かこじったような潰れがあります。
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エキゾースト側カムホルダーです。
ヘリサートの無いところはネジ山がせん断されてボルトにくっついています。
ヘリサートはそれごと抜けてきてしまっています。
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ヘリサートの挿入に問題があってバリなどで引っかかると、
このようにボルトのネジヤマが痛むことがあります。
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エキゾースト側は全てヘリサートを新しく入れるので下穴を開けます。
もとのヘリサートが抜けてきたところもあるので、
それより深く下穴を開けて奥深くに新しいヘリサートを挿入します。
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ヘリサートタップをたてます。
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新しく使うボルトは7ミリ長い50ミリです。
ヘリサートは先端部分に配置することになります。
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ヘリサート挿入後に、ボルトが奥まで手回しで軽くねじ込めることを確認します。
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今度はしっかりトルクが掛るようになりました。
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バルブシートはそれほど傷んでいないので、
コストを考え擦り合わせだけの修正です。
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エキゾースト側のバルブシートには、
カーボン噛み込みの窪みの痕が少し残っていますが、
高速で回るエンジンの瞬間的にかかる圧力に対しては、
実用上性能低下するほどのリークはおきません。
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バルブフェースは綺麗です。
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新しいバルブステムシールは耐熱性に優れるバイトン製にしました。
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これでヘッドは完成です。