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Z1000Mk2 W.H様 腰上分解

クラッチプッシャーの焼き付きを修理したので、
引き続きエンジン異音のチェックに向かいます。これは昨晩。
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約6500rpmから異音が始まるのが確認できました。
場所はカムチェーン周りのようです。
エンジンを分解調査します。
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カムチェーン周り、目視では異常ありません。
バルタイ、バルブクリアランス、カムホルダーの締め付けトルク、
何れも正常です。
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カムを外して更に内部をチェックします。
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テンショナーの上あたり、ヘッドのカムチェーントンネルにキズがあります。
TOTの前にこのヘッドにした時にはなかったキズです。
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ヘッドを外してチェックします。
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キズはカムチェーンが当たった痕ですが、
静的にはクリアランスがあるので、高回転で共振してぶれて当たったのでしょう。
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元のヘッドを改めて確認してみます。
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こちらも同じ位置にキズがあります。
このエンジン固有の共振点があるようです。
こちらは既に削れていたのでうまく逃げて異音が出ていなかったのでしょう。
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シリンダーにも別の問題が。
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4気筒ともシリンダーのエキゾースト側にスカッフがあります。
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爪で触ると少し引っかかる程度です。
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シリンダーを外して点検します。
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ピストンやリング側には大きなダメージは無いようです。
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シリンダーは4気筒とも同程度のスカッフができています。
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こちらは前回10月31日に撮影した、組み付け前のシリンダー画像です。
軽いスカッフがあったのをホーニングで均してある状態です。
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こちらも10/31の画像です。
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今回はホーニングでは取り切れない状態なので、
ボーリングしてのボアアップを検討します。
幸い、スリーブは大径なものが入っているので肉厚は十分残っています。
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ボアφ75ミリで1166cc化でしょうか。
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