先日のチェック走行で、カム周りに異音を感じたので点検します。
・
トルクチェックをしながらボルトを緩めますが、
二次空気導入装置のブラインドカバーボルトは、
外側4本ともトルクが掛かりません。
・
短いボルトが使われており、ネジ山の掛かりが浅いので、
雌ネジが上がってきてしまったようです。
・
左側の1本は、先端の数山がありません。
・
ヘッドカバーを外します。
・
事前の情報の通り、カムはハイカムで、
リフターはインナーシムタイプになっています。
・
カムはヨシムラST-1です。
・
カムホルダーの締め付けトルクをチェックします。
エキゾースト側の2ヶ所は、トルクが掛かりません。
・
マークしたところがトルクが掛からない箇所です。
・
右側も1ヶ所トルクが掛かりません。
・
カムホルダーボルトを外してみると、
トルクが掛からない所はネジ山が上がってきてしまっています。
・
トルクが掛からない所は、全てヘリサート未処理でした。
・
バルブクリアランスはかなり広いところも多数あり、調整して再測定します。
・
カムチェーンローラーなどは、
ダンパーの無いレーシングタイプに交換済みのようです。
・
ネジ山の傷んだ箇所をヘリサートで修理します。
先ずはヘリサートタップを立てます。
・
ヘリサートを挿入します。
・
残りの3ヶ所にはヘリサートが入っており、
これでエキゾースト側は全ヶ所ヘリサート入りとなりました。
トルクが掛かるかチェックします。
・
ヘッドカバー用のネジ穴もヘリサート加工します。先ずはタップ立て。
・
続いてヘリサート挿入。
・
反対側もヘリサート加工します。