サイドスタンド以外にも問題がありました。
リヤスプロケットが異常に摩耗しています。
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画像ではわかりずらいですが、刃先がかなりとがってきています。
完全に交換時期なので、前後スプロケとチェーンをセットで交換します。
630から530へコンバートするいい機会になりました。
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付いていた630のシールチェーンはクリップタイプでした。
クリップを外してもジョイントのコマが外れないのでよく観察すると、
ジョイント部分のローラーが破損していてグラグラしています。
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ジョイントのコマでつながっていた部分です。
下側がガタのあった方。ローラーの軸が割れて穴が長穴になっています。
ピンだけで張力を支えていた模様。破断寸前でした。
ピンのカット跡はプレートを外すときに一緒にカットしたものです。
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リヤスプロケットは、
サンスター新製品のブラックハードアルマイトタイプをチョイス。
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ミッションカバーはフランジ部分が大きく欠けています。
チェーンのトラブルと関係があるのでしょうか。
オイル漏れはないようです。
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クラッチプッシュロッドは異常摩耗しているので交換します。
一部は直径が2/3ほどになっています。
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新しく組み込むのは、下側のポリス用です。
オールスチール&熱処理済の高耐久品です。
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フロントスプロケットはZRX1100用を使います。
サンスター製の1000J用が長期欠品のためです。
逆向きに組めばオフセットはほぼ同じになります。
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スプロケにロックワッシャー用の穴がないので、緩み止めは変更します。
ワッシャーを肉厚の高剛性のものに変え、
高強度のネジロックを塗って組み込みます。
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純正の薄いワッシャーではたわんでしまい緩んでしまうので、
必ず厚い大径の高剛性なワッシャーを使いましょう。
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サイドスタンドは微調整で長さを少しだけ詰めます。
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切断面は大きく開削して、深いところから溶接して盛り上げます。
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ビードを盛り上げたら、きれいに削って元の太さに仕上げます。
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他にもシートが横方向にグラグラするとのこと。
シートのダンパーラバーが硬化してスリップすると前後左右に滑るのです。
R形状の前側ダンパーは、新品が出るので交換します。
生産終了した後ろ側の平たいダンパー3個は、
表面をペーパーで剥いてグリップを回復させておきます。
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今回は緊急の修理でサイドスタンドとチェーン・スプロケ関係の修復だけでした。
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チェック走行してきましたが、今のところ目立った不具合はないようです。
やっと走れるようになったので、
今後は乗りながらコツコツとダメ出しして信頼性を上げていってください。
もちろん手に負えないところは当店へ。(^^)