こちらのS1スイングアームも本物のフルコピー品です。
形状はその1でご紹介したものと細部が若干異なります。
基本的にこの2種類のみがフルコピーのS1スイングアームです。
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一番大きな違いは、左側のサス受けプレートのうち、
外側の一枚のプレートが大きいことです。
こちらは、S1がデリバリーされた時に、
車体に取り付けられていたバージョンになるようです。
因みにその1でご紹介したバージョンは、
サービス部品として単体で販売されたバージョンのようです。
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他にも異なる点がひとつあります。
サス受けの裏側にある三角の補強プレートですが、左側は2枚で同じです。
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ところが、右側は外側1枚だけになっています。
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こちらのスイングアームは10年ほど前に中古で入手しましたが、
ピボットベアリングのハウジングにガタが出ており、使用できない状態でした。
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仕方がないので修理しました。当時の修理の様子をご紹介します。
先ず、ベアリングの入る部分をカットします。
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断面はこんな感じです。
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加工ついでにチェーンの逃げも作ります。
チェーンラインがノーマルの場合は、
キャッチタンクの側面にチェーンが干渉することがあるためです。
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逃げ加工終了後はこんな感じです。
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ベアリングハウジングを新たに削り出しで製作します。
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プレスで圧入します。
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圧入後はこんな感じです。
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接合面をぐるっと溶接して完成です。
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元のサイズと同じ新品のベアリングを圧入します。
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その後、現在まで現役で使用し続けています。
剛性感は、筑波6秒台までは確認済みで、特に問題ありません。
富士スピードウエイの超高速コーナーなどでは、
少しヨーイングする程度です。
こちらもパイプ径はφ32ミリです。