オイルレベルが低下したまま走行したそうで、
エンジンから異音が出てきたとのこと。
オーナーさん自らカムジャーナルのカジリを見つけ修復するも、
バルブタイミングの調整ミスから更にエンジン不調になり、
こちらで修理することになりました。
エンジンは、4年半前にZZR1100カムとピストン、
6速ミッションを組んだZRX1100改の弊社コンプリートエンジンです。
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エンジン補器類を外します。
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ヘッドカバー、カムを外します。
バルブを曲げてしまったそうで、ヘッドを外して修理します。
一部のヘッドボルトはフレームに当たり抜けません。
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ヘッドを左に傾けます。
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ようやくフレームを交わしてボルトが抜けました。
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ヘッドを外します。
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同時にピストンリングも交換したいとのことで、シリンダーも外します。
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ヘッドを点検します。
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ピストンにもバルブのスタンプは無く、バルブ側にも目立った異常は見られません。
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ポートに洗浄油を入れて、バルブの気密をチェックします。
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2番のエキゾーストバルブシートから洗浄油が滲んできます。
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バルブを外します。
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インテークバルブはカーボンがかなり堆積しています。
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バルブをボール盤にくわえて回転させ、曲がりをチェックします。
全数とも特に大きな曲がりは無いようです。
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1番ピストンはややスカッフが多く付いています。
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シリンダーを点検します。
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やはり、1番シリンダーのスカッフが深いようです。
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追加で、ピストン交換とシリンダーボーリングもすることに。