TOTで使おうと新しく入手したCR33用MJNを組み込んだキャブです。
MJNノズルは、ボアの左右に向かって千鳥に20個程穴が開いています。
非常に小さな穴です。
片側はこうゆう並び、黒い線は全開時のボアに出てくる上端と下端です。
反対側はこういう並びです。
ボア33に対し、上下の穴間隔が32ミリです。
スロットル位置の設定によっては、
全開時にノズルが上がり過ぎると上の穴が隠れてしまい、下過ぎると下の穴が出てきません。
先日の慣らし中に起きていた現象で、
全開時よりも、ほんの少しだけスロットルを戻したところが最もパワーが出ていました。
その状態のキャブをよく見ると、全開時に上の穴が隠れていました。
そこで、下の画像のように、全開時に11個の穴が全部出てくるように設定し直したところ、
上記の現象は解消されました。
この画像では、穴が見えるようにノズルを90°回転させてあります。
今回は、ノズルの上下位置の微調整は、全開ストッパーで調整しました。
こんな曲がったスパナでもあると、ロックナットが回しやすいです。
実走でメインジェットを選んだ結果のグラフがこれです。
A/Fが大きく右上がりになっていました。
実走では問題なかったのですが、シャシダイ上では5000rpm以下が吹けなかったので、
6000rpm以降で全開にしての計測結果です。
ヨシムラST-2カムのおかげで、10000rpmでもストレスなく回ります。
400FX用を流用した強化バルブスプリングも、キチンと仕事してくれているようです。
通常、ストックのCR33だと下のようなA/Fを示します。
A/Fの振れ幅が大きいと、最大出力付近を最適化したとき、他が大きくずれることになります。
MJNでのパワーチェックの動画はこちらです。
低回転ではリッチなので黒煙が出ていますが、回転が上がるにつれいい音になっているので、
A/Fがあってきていることがわかります。
グラフの結果と一致しています。
実走とシャシダイとの違いは後日検証することにして、
今回、実走ではフィーリングがよかったのでこのままレースに望みます。
前日走行でもう一度確認すればよいでしょう。
日曜は雨になるようなので、MJN効果は発揮できないかもしれませんね。
天気予報が外れることを祈ります。
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