カムホルダーネジの修理が済んだのでカムを組み込みます。
・
カムホルダー取り付けに使用するM8ボルトは、
ヘッドカバーに干渉しないよう2ミリほど削って低くしてあります。
・
M8ボルトにしたため、エキゾースト側カムホルダーはノックピンがありません。
締め付けによりカムの回転が渋くならないように、プラハンで位置を微調整します。
・
カムがスムーズに回るところで、規定トルクで締め付けます。
・
ヘッドカバーを取り付けて、エンジン本体は完成です。
・
続いて、傷のあるジェネレーターカバーを交換します。
・
ジェネレーターローターのマグネットは、大きく欠けています。破片はありません。
・
ジェネレーターローターを交換するため外します。
・
クランクのワッシャーは、面取り側が外側にあるので逆に組まれていました。
クランクケース側にも傷があります。
・
スターターモーター付近のクランクケースにも、打痕のような傷があります。
・
外したローターを見ると、スラストワッシャーが純正品ではありません。
・
面取りワッシャーを逆組みしたせいで、
スラストワッシャーを薄くしてつじつま合わせしたように思います。
・
マグネットの欠けたローターは、ストック品と交換します。
・
スタータークラッチを移植して、締め付けは規定トルクの4kg・mで締め付けます。
・
ステータコイルは比較的きれいです。
・
ジェネレーターカバーの取り付けネジ穴は、
入れてあったヘリサートが傷んでいるので交換します。
・
その他のネジはタップを立て直し、
既定の長さのボルトをねじ込んで確認しておきます。
・
更に問題が見つかりました。
スターターのリダクションギヤの軸受け部分にクラックがあります。
・
下から見ると、パテで修理されているのがわかります。
・
シャフトを通してみると、大きく隙間が空いています。