シリンダーまで不具合があったので、念のためエンジン全分解して点検となりました。
例によって、オレンジのボンドは半分以上砕けて無くなっていました。行き先はオイルパンです。
それ以外の異物は特に無く、スラッジの少ない綺麗なエンジンです。
30年以上経って初めて開けられたクランクケースです。
クランクの曲がりは新品以上ありましたが限度値以内でした。
ベアリングやコンロッドにも特に異常はありません。
6000rpm以上で滑っていたクラッチを点検します。
ほとんどのクラッチプレートには、滑りの発熱によるテンパーカラーが付いていました。
プレートは全交換決定ということで詳細点検は後ほど。
ギヤ抜けしていたというミッションを分解点検します。
シャフトやギヤには特に異常は見られませんでした。
ギヤ抜けはドグの摩耗が原因のようです。
先ず、1速のドグです。摩耗は極わずかです。継続使用可。
2速のドグです。
やや摩耗がありますが、継続使用可レベル。
3速のドグです。右の3つのドグが特に摩耗しています。
できれば交換しておきたいところです。
4速のドグです。良くギヤ抜けしていたというギヤです。
かなり摩耗が進んでいます。要交換。
5速のドグです。ほとんど摩耗は見られません。
という訳で、この4つのギヤは交換対象です。
中古のミッションASSYを手配しましょう。
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