車検の時、スタータークラッチが滑って
エンジンがなかなかかからず苦労しました。
ハイコンプ仕様なので、この際スタータークラッチは新品交換することに。
ジェネレーターを外そうとボルトにレンチを掛けたら、軽く緩んでしまいました。
ネジロックは塗ってありましたが、ボルトは締め忘れですね。
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車検場で少し乗っただけなのに、
ローターが空転してクランクのテーパーはかじっていました。
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ローター側のテーパーも同じ位置にかじりがあります。
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クランク側はオイルストーンで凸部を削り取ります。
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次に、テーパーにバルブコンパウンドを塗って擦り合わせします。
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ローター側もかじって付いた金属片が数か所くっついていたので、
そこだけ強く当たりが付いています。
今はテーパーどうしが密着しないので、はめてもガタつきます。
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30分位擦り合わせしてようやく出っ張りが取れました。
この状態だと手でねじって押し込むだけで、
クランクを回せる位がっちり食い込みます。
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ギヤのローラー転動面は、
指で触れば凸凹しているのが良く分かる状態です。
クラッチ一式、新品交換します。
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クラッチとローターの結合ボルトは、M8ですが指定トルクは4kg・mです。
標準的なM8が2kg・m前後なので約2倍のトルクで締めつけます。
トルクが足りないと緩み、締め過ぎるとボルトが折れます。
Z系J系エンジンでの最重要個所のひとつです。
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錆びて固着したダウエルピンは、ドリルを刺してからプライヤーでつまみます。
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潰れずしっかりつかめるので、簡単に取れます。
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クランクのテーパーは、ラッピングもしてできるだけ滑らかにしておきます。
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テーパーは完全脱脂して組み付け、
センターのボルトは規定トルクの13kg・mで締めつけます。
ここも最重要個所のひとつです。
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ジェネレーターカバーは、小キズがあったので軽く修正しておきます。
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セレーションに大キズがあったチェンジアームは、
社外の新品と交換します。
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途中、また新たな不具合を発見。
かなり摩耗したドライブスプロケカラーが組み込まれていました。
これではオイルシールが直ぐに傷つきます。
これも新品交換します。
このエンジンは、フルチューン新規製作のコンプリートエンジン
として持ち込まれましたが、
こう不具合が出てくると、??? と思ってしまいます。
クラッチカバーもちゃんと締まっていなかったので、
車検の次の日、床にオイルだまりができていました。
他にも・・・。
このまま乗るのは不安ですね。
壊すといけないので組み直しませんか?
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