継続車検とカスタムのご依頼です。
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入手後数年間、1度も走行させていないとのこと。
現在はクラッチも張り付いて切れない状態です。
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エンジンを掛けて勢いよくクラッチを繋げてみてもびくともしません。
分解点検します。
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外したクラッチ板はこの通り。全数が完全に張り付いています。
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プラハンで1枚づつ叩いて剥がしてみます。
スチールプレートは全面的に錆びています。
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クラッチハブの締め付けも弱いので、規定トルクで増し締めします。
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クラッチ板は全数新品交換します。
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クラッチハブとハウジングの段付き摩耗も比較的進んでいるので、
組んでみてフィーリングが悪ければこちらも要交換でしょう。
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新品のクラッチ板を組み込みます。
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スプリングの下には3ミリほどのスペーサーが仕込んでありました。
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元通り復元し、クラッチカバーを取り付けます。
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クラッチ板を交換したら、クラッチレリーズの遊び調整は必須です。
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車検切れなので、仮ナンバーで試運転に行きます。
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3キロほど走り、いつもの場所へ。ここまでは順調です。
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そこから折り返そうとすると、異常なブレーキの引きずりを感じて停止します。
もう、押しては動かせないレベルです。
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前後ブレーキを点検すると、リヤローターが高温になっているのを発見。
液体が一瞬で蒸発するので、150℃位はありそうです。
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よく見ると、リヤローターのアライメントがおかしいようです。
キャリパーが内側に寄り過ぎています。
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かろうじて奥側のパットが外せたので、何とか自走で戻れました。
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リヤブレーキ無しでガレージに戻り、点検します。
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外側にあったワッシャをサポートとキャリパーの間に入れると、
ローターとキャリパーのセンターが合います。これが原因でしょう。
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翌日、車検のため陸事に行きます。
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先ずは最寄りのテスター屋さんで、ヘッドライトの光軸を合わせます。
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続いて、車検ラインを通します。
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無事、合格です。
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この後、カスタムが始まります。