TOTに向け、フロントホイールとブレーキローターを交換します。
ホイールはS1と同じDYMAGのラージハブ仕様です。
ローターはそれに合わせた弊社のS1タイプです。
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タイヤはダンロップα13SPをチョイス。
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DYMAGホイールは中古で入手したもので、仕様から1990年前後の物でしょうか。
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中に入れるディスタンスカラーは軽量仕様を使います。
太いパイプ材で作ったカラーに、
センタリング用のカラーを片側のみ圧入したものです。
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ホイールハブの高さに合わせて長さを調整してカラーをセットします。
ラージハブなので、ホイール側にベアリングが無い構造です。
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ローターを置き、
専用の中空アクスルシャフトを通してカラーのセンターを出します。
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通した反対側はこんな感じです。
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こちらからも専用ナットを装着します。
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両側からスパナで締め付ければOKです。
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アウターローターは、S1と同寸法で製作したステンレス製です。
メーカーはレースで実績のあるプラスミューです。
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頻繁に整備するので、ローターボルトは固着しないようにコパスリを塗り、
規定トルクで締め付けます。
ここは緩みやすいので、定期的なメンテナンスが必要です。
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全部組めたらバランス取りします。幸い、ウエイトはゼロですみました。
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現状のスモールハブのDYMAGから、今回のラージハブホイールに交換します。
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キャリパーはS1キャリパーとほぼ同寸法の弊社オリジナルS1キャリパーですが、
パッドを外さないとホイールから抜けないので先にパッドを外します。
この作業は本物も同じです。
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弊社のキャリパーは整備性を考えてブリーダーを低めに作っていますが、
それでも外す時にはここがホイールの内側にギリギリです。
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キャリパーは、今シーズンシールを交換したばかり。
S1と同じ大径ピストンの効きは強力です。
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ホイールによってローターのアライメントが微妙に違うので、
左右に余裕がないS1キャリパーは、交換の都度シム調整が必須です。
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パッドは継続使用します。縁に削れ残りがあるので修正します。
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定盤の上にペーパーを敷き、パッドを平面に削ります。
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このくらいで大丈夫です。パッドはメタリカ製のCP2696用です。
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キャリパーを付けてからパッドを取り付けます。
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来週は筑波走行の予定です。